今だけ？金だけ？自分だけ？

お米の価格が上がって備蓄米を放出し、
取引の方法を変えてようやく5kg/2000円代で店頭に並ぶ様になったと
新農水大臣が自分の功績をアピールしたらＡコープさんから
4月からこの価格で販売してますけど･･･って言われちゃいましたね（笑）。

さてお米だけではなくコーヒー豆の上がり方も半端ではありません。
オープンして12年経ちますがブレンドに使う豆は倍以上になっています。
これは数年前のブラジルの不作に端を発しました。
価格が上がっている原因をさわりだけまとめてみます。

●ブラジルの天候不良による不作。
（地球温暖化の影響と言われていますが多分違うと思います）
●ブラジル産が上がったことによる他国産の便乗値上げ。
（高くても売れるなら我々も高くしよう～的な･･･）
●農園、農家の廃業の増加。
（実がなるまで3年かかるのでリスキー）
（違う作物への転作）（後継者の不足）
●円安による買い負け。
（他国に取られちゃってます）
（大手コーヒーチェーンのなんとかバックスの一部買占め）
これらの要素と投機筋が複雑に絡み合い、
更に燃料費、輸送費、人件費などの高騰が絶妙に効いて
見たことがないくらいに上がっています。

元々、コーヒー豆はいわゆる発展途上国が作り先進国が消費するという
奴隷制度の温床だったのですが、生産国も目覚めたのでしょうね。
なので今後、１０数年前の価格に戻ることはないと思います。
そして経済成長が止まっている日本は他国よりダメージが大きいです。

日本国内に価格に影響するほどコーヒー豆の備蓄はありませんので
お米みたいな対策はとれません。

お米とコーヒー豆、どこか似たような感じを受けますが、
どちらが将来的により深刻か？と聞かれたら「お米」でしょうねぇ。
国内に耕作地と後継者がいないからです。
需要を満たすだけの供給をするのにかなり時間が必要です。
コーヒー豆は消費国のメインが欧米なので彼らはあの手この手で豆確保のために
仕掛けてくると思います。日本は買い負けない様に経済を立て直すことですね。

消費税を始め、減税をしない。社会保険料は上げまくるけど年金額は据え置きで
経済状況が一向に改善しない。デフレが30年以上続いている国は日本だけ。
国の担当者や政治家の経済リテラシーが異常に低いのです。そして国民の意識も。
このままだと日本国民は自国にも他国にもいい様にやられますね。